

コラボな関係❸
阿蘇健康農園
(熊本県南阿蘇村)
大阿蘇の生産者同士のコラボで
人気の〝飲むヨーグルト〟に
いちご味バージョンが誕生!

今回のコラボレーションは、「考えるいちごプロジェクト」の一環として実現しました。このプロジェクトは、熊本県南阿蘇村の8軒のいちご農家が、地域特産品であるいちごを軸に観光事業の発展を目指すものです。商品開発やイベントの開催を通じて、いちごと地域の魅力を発信しています。
新商品は、飲むヨーグルトとして長年好評をいただいている「山吹色のジャージーヨーグルト」に、阿蘇健康農園さんの完熟いちごピューレを贅沢に加えたもの。ジャージーヨーグルトに味をプラスした商品は、これが初の試みとなります。試作段階では、ジャムなども加えた数種類を試しましたが、最終的には果肉がごろごろと入ったこのピューレタイプに落ち着きました。阿蘇健康農園の原田大介さんも「濃厚でドロっとしたジャージーヨーグルトの存在感に負けないように、ゴロっ、ドロっとしたいちごのピューレを提案しました。どこにもない、飲むというより、食べるヨーグルトになっていると思います」と、その出来栄えに満足してくれています。 直売所や通販サイトで販売していますので、ぜひ試してみてください。

阿蘇健康農園の原田大介さん(写真左)

巨大なハウスの中でいちごが栽培されています

いちごピューレを贅沢に入れています
■阿蘇健康農園 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽5542-1
https://aso.farm/
草刈りはとても大切な仕事なのです
5〜6月はとても忙しい時期です。5月には一番草の収穫、田植え、6月には二番草の収穫を行なわなくてはいけないからです。髙村武志牧場では、約16ヘクタール(東京ドーム4個弱)の草原で飼料用の牧草を育てていますが、6月は梅雨の晴れ間を逃さないようにして、一気に刈り取り作業を行います。

牧草は刈り取った後、十分に乾燥させてから機械でロール状にします

地域の高齢化、過疎化が進む中、草刈りの機械化も重要なテーマです
こうした畑や畦畔の草刈り作業は、牛の飼料を確保するという目的はもちろんですが、それ以外にも地域の景観を守る、イノシシや鹿などによる鳥獣被害から牧草や作物を守るという目的もあります。草を刈らずに放置しておくと畑全体が山林化し、イノシシや鹿などの格好の住処となってしまいます。特に鹿は新芽が好きなので、増えてしまうと牧草を食べてしまい、飼料の確保という意味からも被害が大きくなります。梅雨時期の畦畔の草刈りは大変ですが、とても重要な作業なのです。

畑仕事をしているとよく出くわします。人にも慣れてしまっています
小国でもご多聞にもれず、鳥獣被害が拡大しています。こうした草刈りや電柵等による防除の他にも、意図的に餌場を作ることで耕作地への侵入を減らしたり、猟師さんを育成したり、最先端の捕獲の方法を取り入れたり、地域全体で取り組むべき課題も多くあります。山間地域の暮らしを守っていく意味でも、これは重要な課題です。

スマホで遠隔操作できる最新のわな。こうした取り組みも必要になってきます
直売所から
牧連日、ソフトクリームを求める
お客様の笑顔であふれています!

山吹色のジャージー牛乳のソフトクリームは、年間を通じてご愛顧いただいていますが、やはり本番は夏。「おいし〜い」「濃厚っ!」というような会話とともに、お客様の笑顔に触れると、こちらも嬉しくなります。 〝1日頑張ったご褒美〟にと、農作業の帰りに直売所に立ち寄ってくださる高齢のご夫婦もいらっしゃいます。
自社農場から
今年も無事に田植えが終了。
こだわりの農法で稲が育ってます

山のいぶきの田んぼは7反(70a)。今年も、無事に田植えが終わりました。父のこだわりの農法で育つ米(あきげしき)は、冷めても美味しく、味が濃いと評判です。秋には「やまたけ」で新米を召し上がっていただけます。
小国郷の人たち❸
時さん自然恵(ジビエ)
時松 隆二さん(写真左)
あいのちを大切に〝おいしく〟いただく。
そのためのお手伝いこそが、
自分がやるべきことと確信

同級生シリーズ第二弾! 小国で初となるジビエの処理・加工場を始めた 時松くんをご紹介します。
長年、関西で和食の料理人としてキャリアを積んでいた同級生の時松くんが小国に帰ってきて、ジビエの食肉加工施設をオープンしました。小さい頃からお父さんの手伝いで、猟や解体を経験。大人になってからは自らも狩猟免許を取って山に入り、仕留めた獲物をさばいてきました。

猟犬を連れて狩猟に向かう時松さん

新設された食肉加工施設

ジビエの肉を美味しく食べるには仕留め方と処理が肝心。その両方を熟知しています
「鳥獣被害が深刻になる中、イノシシやシカの命を無駄にすることなく、おいしくいただくことの大切さを痛感。ジビエは、仕留め方と解体の技術で大きく味が変わります。食肉を使う側の料理人としての技術と、猟師としての経験の両方を持っている自分がやるべきことはこれだと覚醒したわけです(笑)」と話す時松くん。
故郷・小国で第二の人生をスタートさせたその決断に拍手を送りたいし、これまでの経験を地域貢献に生かしたいという思いにも頭が下がります。臭みのない、おいしいジビエ肉を提供してくれるので、ぜひ問い合せてみてください。

加工した肉は、飲食店や物産館に卸したりするほか、直売も行なっています
■時さん自然恵 熊本県阿蘇郡小国町上田4969-3 tel.090-4308-9142
2023-06-29 10:26:00
山のいぶき通信